ケイビングをするには装備しておかないとできません。
ケイビングをする際に使うスーツについて書こうと思います。
洞窟内で着用する衣類というのは
洞窟内で着用する衣類は、探検する洞窟、活動内容によって変化します。 日本国内での大部分の洞窟では100%近い湿気があるので、大きな暖かい洞窟の乾いた部分で探検と、 冷たい水のある洞窟での写真撮影や測量調査で使用する衣類は違います。
立ち止まる事の少ない探検でよりも一個所に留まる事の多い測量や写真撮影の方がより暖かい衣類で、国外でのケイビングの場合には、その差はさらに激しいです。熱帯地方以外の高い山岳地
帯では、 日本よりも気温や水温は、かなり低く氷点下に達することも。
擦り傷などを保護するために
暖かな服が必要です。熱帯の洞窟だと、高い温度と湿気は、擦り傷などからの保護するための衣類で行います。
着用される衣類は、 寒い洞窟環境においては体温を維持するために、熱を奪われないための断熱性のもの、体を摩擦とダメージから保護するための丈夫さも必要です。
洞窟の気温や水に対して不十分な衣服であると、 命に関わる低体温症に陥ることがあるので、 特に水に濡れた場合には、この問題が発生しやすいです。
綿100%、ポリエステルやウールのものを
昔からの伝統として綿つなぎを用いたスタイルがあります。これは、簡単で短い時間の探検や、暖かい地域での探検に適しています。
綿100%は避けて、ポリエステルやウールなどが混紡されている製品を使用してください。
保温のためのアンダーウェアーと摩擦など保護のためのアウターの層と重ね着をすることは、 単一の厚い衣服にするよりよい保護を常に供給します。
アンダーウェアは洞窟の気温や活動内容によって選ぶのですが、綿製品は避けるべきです。
防水のために
防水のためにゴアテックス製などの雨具をつなぎの下に着る事がありますが、 服の下に着たのではあまり透湿性が確保できず中が蒸れがちになり、つなぎ自体も濡れてしまうので保温性はあまり良くありません。
ですが、着ないよりは着た方が快適なので着ておきましょう。
防水と耐摩擦性のあるワンピースのオーバースーツと保温断熱効果を持つアンダースーツの組み合わせの場合、 水に浸かったままとたいていの探検において理想的です。
耐久性のあるものを
オーバースーツは、耐久性を持ったナイロンまたはPVC(ポリ塩化ビニル)のどちらかで作られています。
一般的なPVCスーツは、より耐久性があり、より高い保護能力を持つ。これらの衣服は、水と風を防ぎ、 濡れたピッチでも水飛沫から体を守ります。
アンダースーツは、広い範囲のさまざまな素材を利用でき、フリース、アクリル系素材のパイル生地、 クロロファイバーやポリプロピレンなど、水に濡れても暖かく感じ、速乾性のある素材が適切です。
リースなど起毛素材のアンダースーツに、 薄いポリプロピレンなどのアンダーウェアーを重ねて着用しているならば、 断熱性は非常に良くなります。
ウェットスーツは発泡ネオプレーンゴムで作られて、ワンピースまたは2ピースの、 体にきっちりフィットする衣服である。乾燥した状態を保っていない限り、 その体にフィットしたスーツは、少量の水が浸透します。
水は、体によってすばやく暖められて、ネオプレーンゴムの断熱性により、熱を保持する。 しっかりと体にフィットした物の方がが水の出入りの量が小さいので、より暖かいです。
体にフィットしたものは体の動作が制限され、厚いネオプレーン(通常は3-8mmが使われる)は、より暖かいですが、動きも大きく制限されます。
水中で過ごす時間と陸上での活発な活動で
水中で過ごす時間と陸上での活発な活動との関係で、断熱性、動作などが制限されます。
4~6mmのネオプレーンのスーツだと、ぴっちりとしていて暖かく、ベストです。 ウィンドサーフィン用に販売されている大変薄いネオプレンスーツだと、断熱が不十分で、 オーバースーツなどの衣服を追加しなければケイビングすることができないので、単独での使用には適していません。
ネオプレーンゴムも摩擦や衝撃からの良い保護性を持ちます。 ワンピースまたは2ピース(ジャケットとズボン)を選ぶかは自由です。
多くのウェットスーツの表と裏に布が縫製されていますが、ケイビングでの使用にはデメリットが多いです。
ウェットスーツは、ケイビングするために向かず、外側の布の裏打ちは、 水を吸収します。
水中に入らずに、陸上で寒い時、この表面に吸収された水は、体温によって蒸発し、 気化熱によって体を冷やしてしまうことがあります。